最後にノルマンディー出資馬の2024年の戦績について。
ノルマンディーの2歳馬以上では現在地方転出中の馬も含め
- ムーンヘイロー
- ゲンブ
- コルネイユドール
- ファムエレガンテ
- ブライトノヴァ
- ヴェルダリオ
- ディニトーソ
の7頭に出資実績があり、2024年の各馬の戦績を総合すると
中央:(0-1-0-0-1-9)
地方交流&地方転出:(1-1-3-0-2-1)
…大苦戦ですね。特に中央ではまだ勝ちがありませんし、複勝率、掲示板率で見てもこの数字は厳しいです。来年以降の巻き返しに期待するためにもしっかり振り返りをしたいところです。
それでは1頭ずつ見ていきましょう。
・ムーンヘイロー(牡3、美浦・和田勇厩舎→川崎・鈴木厩舎)
2024中央戦績:(0-0-0-0-0-3)
2024地方戦績:(1-1-2-0-1-0)
産駒数自体が少なく一口クラブで目にすることは今後ほぼないであろうキタサンミカヅキ産駒です。
この馬に関しては出資当初から晩成型だろうと思っていましたし、今地方で奮闘中なのは既定路線と捉えています。
なかなか脚元がしっかりしてこなかったことからデビューは今年3月末と遅くなり、初戦もスピードについていけない感じで大敗。これは厳しそうと思わざるをえない結果でしたが、2戦目は打って変わってまさかの逃げ。結局7着に敗れるも、この馬なりには変わり身を見せてきたと思いました。
3戦目は地方交流を選択しまたしても逃げの手。人気の勝ち馬には敗れましたが2着は確保し地方適性の一端を示してくれました。中央未勝利に戻った4戦目はスピードの違いから前に行くことができず見せ場なく惨敗。再度地方交流を選択した5戦目は8頭立ての7番人気と軽視された中、スタート早々から追われに追われてなんとか番手をキープする苦しい形のはずなのに4角でもさほどバテる感じがなく、結果的にはゴール寸前でかわされて3着でしたが終始追い通しだった鞍上のアクションも込みで必死に頑張っていたのが伝わってきて特に印象に残っています。
結局期間内に勝ち上がりとはならなかったので川崎に移籍。転出初戦は中央時代には考えられなかった1番人気に推され、番手から王道の競馬で見事初勝利を挙げました。その後も健闘してはいますが枠が厳しかったりで1勝止まりとなっています。
ムーンヘイローに対する来年の期待としては、まぁあまり悠長なことは言ってられないのかもしれませんがレース経験を積んで着実に成長してほしいところ。今年も実質4月デビューでなんだかんだで8走してくれましたが4歳からが本番のつもりで。個人的には時期にもよりますが中央復帰条件を満たしたとしてもこのまま地方に残るほうがこの馬にとってはいいのではないかと思いますのでファンド継続できるように頑張ってほしいです。
・ゲンブ(牡3、美浦・高木厩舎→園田・柏原厩舎)
2024中央戦績:(0-0-0-0-1-4)
2024地方戦績:(0-0-1-0-1-1)
昨年の新種牡馬モーニンの産駒で期待も大きかったのですが…
昨年のデビュー戦は中山芝マイルで3着、これならダートなら近いうちに勝ち上がれるだろうと思っていました。
…が、川田Jを配した今年初戦はレース前からテンションが高くレースも暴走気味に突っ走ってしまい大敗を喫しました。今思えばこの頃から気性面の課題は顔を覗かせていたように思います。
その後も番手で競馬ができるレースは続きますが一息で走ってしまうせいか相変わらず終いが全く伸びず、控える競馬も試しましたが味がありませんでした。
地方交流は初めてハナを取りきれたものの終いは相変わらずで掲示板に残るのがやっと、後がなくなって希望の条件を使うこともできず半ばヤケクソ気味の距離延長は逃げるも逆噴射となり大差殿負けでとうとう勝ち上がりは果たせませんでした。デビュー戦を見た段階ではこの馬が勝ち上がれないとは正直考えてなかったですし、気性に課題がある馬の難しさを思い知りました。
その後は去勢手術を施された上で園田へ移籍。この手術で気性面にいい影響があればと思いましたが、転出初戦を見る限りは効果はごくわずかというか…ほんのちょっとだけ我慢が効くようになった気はしますが本質的には変わりなく3着という結果、私の今年の出資馬出走最後となった2戦目は前目のポジションも取れず勝負どころもダラッとした感じで6着でした。
ゲンブに対する来年の期待としては…おそらく私の出資馬の中で今1番崖っぷちというか、徳俵に足がかかっている状態でしょうから、厳しいとは思いますがなんとか踏ん張ってほしいということに尽きますね。ダート血統でありながら動きを見て陣営が初戦に芝を選択した際は驚きましたが、結果的にそれが最高成績なのでもしかしたら芝にこだわったほうがよかったのかもしれません。父モーニンも阪神カップで6着まで来た実績はありますしね。個人的には中央時代にもう少し馬具で修正を試みるなどあってもよかったのかなという思いはあります。
2024戦績:(0-1-0-0-0-2)
この世代のノルマンディー出資馬の中心になってほしいと思っているマインドユアビスケッツ産駒です。
デビュー戦の芝スプリントはかなりのモタれがありながらも2着と好走しこれならと思いましたが、次戦ではレース途中に左のハミが抜けてしまうまさかのアクシデントもあり13着、3戦目は血統面からダートを試しますが全く合わず14着に終わっています。マインドユアビスケッツ産駒でここまでダートがダメとは私も思っていなかったので嘘だろと思いましたが、早い段階で分かってよかったと考えるようにしました。
コルネイユドールに対する来年の期待としては勝ち上がりなんですが、馬群もダメそうなど結構精神的に脆い部分があるようなのでレースを経験する中でちょっとずつ克服していってほしいところです。
他4頭についてはいずれも2歳時未出走なのでまとめて取り上げます。
ファムエレガンテ(牝2、栗東・中村厩舎)とブライトノヴァ(牡2、栗東・茶木厩舎)はいよいよデビューが迫ってきたところ。どちらも調教の動きは悪くないと感じていますし期待は持てます。
ファムエレガンテはアメリカの新種牡馬Tiz the Lawの産駒。当然日本では馴染みがないですが父はアメリカ新種牡馬リーディングでも好調のようですし、いいスピードを持っていそうですから楽しみも大きい1頭。昨年のノーブルロジャーのようにとまでは言いませんが初戦からでもやれるのではないかと思います。
ブライトノヴァは新種牡馬ウインブライトの産駒でコルネイユドールのおじにあたります。動きは水準程度にはあるかなという印象ですのでまずはデビュー戦を見てみたいなと。母父はグラスワンダーで父同様中山では印象的な勝利がある馬ですから栗東所属ですがいつか中山で走ってほしいですね。
ヴェルダリオ(牡2、美浦・高木厩舎)はゴールドシップ産駒で元々は進捗も非常によく9月の中山あたりでデビューできるんじゃないかと思っていたんですが屈腱周囲炎のため長期離脱を余儀なくされました。現在はかなり良化したようで少しずつ態勢を整えていますが随分ぽっちゃりしてしまったようなのでまずはダイエットですね。
ディニトーソ(牡2、栗東・辻野厩舎)はディーマジェスティ産駒。良化に時間を要している感じでまだまだこれからといったところ。辻野厩舎ですから要求されるレベルも高いでしょうし、今この状態だとこの先しっかりやっていけるか不安もありますね。
来年はとにかくこの中から中央初勝利を成し遂げてくれる馬が出てきてくれることを願います。